月: 2013年7月 (3ページ目 (3ページ中))

WALTZ FOR DEBBY

 
不思議軍隊長のどるたんです。
 
JAZZに関して、あれこれ語れるほど詳しくはないオレなのですが、聴くのは大好き。
そんなオレなので、「これ好きなんだよなぁ~」と言うレベルのお話。
 
MONICA ZETTERLUND/BILL EVANS
WALTZ FOR DEBBY

 ビル・エヴァンスのワルツ・フォー・デビィと言えば、名盤中の名盤で、オレも大好きなアルバムです。
で、これは、そのビル・エヴァンスご本人様が、自身のトリオで伴奏をつとめたアルバム。
歌うは、スウェーデンの歌姫(らしい)モニカ・ゼタールンド。
 
これがね、いいんですよ、実に。
 
ビル・エヴァンスのトリオが演奏しているわけですから、ヴォーカルがなくても、それだけで充分聴かせられる演奏なんだけど、歌が入ると、完全にバックに回っている感じがありつつも、しっかりと演奏も聴かせるという、バランス感覚が素晴らしい。
決して女性ヴォーカルのワン・トップになっていない。
でも、ピアノとヴォーカルのツー・トップというわけではなく、ヴォーカルの活躍っぷりを完璧に補佐している。
例えて言うなら、ワン・トップ、ワン・シャドーって感じかも!
うん。

で、オレ、このモニカさんの、声とかムードとか、すごく好き。
曲がまた、素晴らしくて。
2曲目に入っている『JAG VET EN DEJLIG ROSA(Beautiful Rose)』という曲が、あまりJAZZっぽくなくて、かなりオレの琴線に触れる曲なんだけど、スウェーデンの民謡みたい。
こういう曲大好きなのです。
 
で、ビル・エヴァンスの超代表曲『ワルツ・フォー・デビィ』も、スウェーデン語で歌われています。
これが、また・・・素敵!
 
全編通して、歌も演奏も聴き応えあります。
耳馴染みの良い音なんだけど、決して流しているだけではない、心に届く音。


Black and Blue

The Rolling Stones「BLACK AND BLUE」
これ、オレのベスト・オブ・ストーンズ・アルバムです。

The Rolling Stones – BLACK AND BLUE

というのも、初めてオンタイムで買ったストーンズのアルバムがこれなのです。
たしか、高校1年生の頃で、それまでは、ストーンズは初期のベストしか聴いた事なかったのです。
 
サティスファクションとかテル・ミーしか知らなかったわけですね。
まあ「悲しみのアンジー」は知ってましたけど。
 
そんなガキが、いきなりこれ買っちゃったわけです。
正直な所、はじめは若干ですが「やっちまった・・・」感がありました。
 
このアルバムって、とてもファンキーであったり、レゲエやってたりするわけです。
 
「ノー!サティスファックション!!」
的なものを、期待していたら「チョンワ!」なんて言ってるわけです、ミック・ジャガーが。
 
まだガキでしたから、あまり馴染みのない音だったのです。
 

でも、当時ってLP1枚買うのは、本当に大変な事だったので、買ってしまったからには聴くわけです。
何度でも!
 
幸い、当時シングルカットされた「愚か者の涙」はラジオでもよくかかっていて、「悲しみのアンジー」と同じような感覚で聴く事が出来たし。
それと同じような音作りの「メモリー・モーテル」というバラッドの大名曲も入っておりまして、その辺から徐々にね。
 
まあ「愚か者の涙」と「メモリー・モーテル」を聴くためにアルバムを通して聴いていたと言っても過言ではないかも知れません。
初めのうちはね。
 
買ってしまったアルバムがもったいないからですね。
必ず通して聴くわけです。
 
不思議な事に当時は、時間がもったいないという感覚は全然なくて、あくまでもアルバムがもったいなかった。(苦笑)
 

するとですね、だんだんと耳にも心にも身体にも馴染んできたのですよ。
全ての曲が。
アルバム1枚通しての空気が。
 
で1番好きなストーンズのアルバムになったと。
 
だって、他にストーンズのアルバム持ってないんだから、当然ナンバー1です。
 
その後、「山羊の頭のスープ」や、キングから1500円で出た初期のアルバムも、買っていきましたが、ナンバー1の座は揺らぐ事はありませんでした。

 
あ、ちょっとウソかも知れない。
 

正直に言うと「ベガーズ・バンケット」と「レット・イット・ブリード」あたりは、「好き度」で上回っているかも知れませんが・・・
 
でもね、思い出というか、買った頃の空気感というか、なんというか。
そんな物がいっぱい詰まっているんですよね「BLACK AND BLUE」には。
 
いや、レコードに詰まっているわけではなくて、聴くと色々な感覚が蘇るのか?
当時の部屋のレイアウトや、ステレオの音、部屋の匂いまで。
 
レコードを聴いていた時の感覚がね。
すごく鮮烈に蘇ってくる。

 
そういうレコードは何枚かあるのですが、そのうちの1枚がこの「BLACK AND BLUE」なのです。
 
 


Pearl Light Of Revolution

 
6月24日に、渋谷La.mamaで、不思議軍DC(どるたん、しゃあみん、飯島明美)のLIVEがありました。
 
その時、1曲だけ、The Yellow Monkeyの曲をカヴァーいたしました。
その時の模様は、既にブログにアップいたしましたが、演奏した曲は、『真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)』
 

 
その時のブログには、「イエモン-FAN’S BEST SELECTION-」に入るかな?
なんて書いたわけですが、見事入りましたね!
第7位です!

イエモン-FAN’S BEST SELECTION-

順位も発表になっているので、ちょっと書き写してみますが(本当はコピペ)
 
ジャン!!
THE YELLOW MONKEYベストアルバム投票企画 最終発表
 
第1位: バラ色の日々
第2位: JAM
第3位: 花吹雪
第4位: SUCK OF LIFE
第5位: 天国旅行
第6位: SO YOUNG
第7位: 真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~
第8位: 楽園
第9位: SPARK
第10位: BURN
第11位: 追憶のマーメイド
第12位: WELCOME TO MY DOGHOUSE
第13位: プライマル。
第14位: 太陽が燃えている
第15位: パール
第16位: 悲しきASIAN BOY
第17位: LOVERS ON BACKSTREET
第18位: Four Seasons
第19位: 聖なる海とサンシャイン
第19位: Love Communication
第21位: 球根
第22位: Father
第23位: 空の青と本当の気持ち
第24位: MOONLIGHT DRIVE
第25位: This is For You
第26位: NAI
第27位: カナリヤ
第28位: LOVE LOVE SHOW
第29位: 熱帯夜
第30位: 嘆くなり我が夜のFantasy
第31位: 人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)
第32位: BRILLIANT WORLD
第33位: ROCK STAR
第34位: Tactics
第35位: フリージアの少年
第36位: MY WINDING ROAD
第37位: 薔薇娼婦麗奈
第38位: I Love You Baby
第38位: Romantist Taste
第40位: Chelsea Girl
第41位: SECOND CRY
第42位: サイキック No.9
第43位: ゴージャス
第44位: Sweet & Sweet
第45位: 4000粒の恋の唄
第46位: アバンギャルドで行こうよ
第46位: シルクスカーフに帽子のマダム
第48位: マリーに口づけ
第49位: 紫の空
第50位: RAINBOW MAN
 
なかなか、興味深い順位です。
この上位16曲がアルバムに入るわけですけれど・・・個人的には、17位から32位!
これでアルバム作ってくれないかなぁ
と、思ってしまいます。
 
これ、かなり個人的ツボに命中なのです!!
全曲大好き!!
 
いやぁ・・・すごいわ、この17位~32位
 
「カナリヤ」とか、入ってるのが特に嬉しい。
 
てな事で。
 


The Best Of Sharon Shannon: Spellbound

 
The Best Of Sharon Shannon: Spellbound
 
~1999年1月30日、どるたんWEBサイトに発表された文章を加筆修正したものです 

The Best Of Sharon Shannon: Spellbound

シャロン・シャノンはアイルランドの女性アコーディオン奏者で、ドーナル・ラニーのバンドの一員としても、何度か来日しています。
ソロ・アルバムも(1999年当時)3枚出していて、ベストもこれの他に1枚出ています。
ぼくは、オリジナルアルバムはサードだけ持っていますが、これは名盤!
 
このベストは、3枚のソロ・アルバムからの選曲プラス、ライブ、未発表曲等全部で21曲も入ったお得なCDです。
オリジナル・アルバムを全部持っていても、楽しめる内容かと思います。
選曲はドーナル・ラニーが担当していて、ドーナル・ラニーが編んだコンピレーション盤『Common Ground』に収録された曲も入っています。


ちなみにぼくが持っているのは、アメリカ盤。
 
アイルランド音楽のコアなファンだけではなく、多くの音楽ファンにお勧め出来る1枚です。
全編、気持ちよく聴けるアコースティック基調のインストゥルメンタル曲なので、カフェのBGMでかかっていても、違和感ないかと思います。
というか、お客様に一目置かれるかも!
 


アルバート・アイラー「LOVE CRY」

 
~石原謙 ブログ 「景色を聴く、瀬音を見る」(2008.04.22) より転載
 
アルバート・アイラーは伝説的なフリー・ジャズのテナー(saxophone)としてその名を知られているが、一つ特徴的なのは、フリージャズ・ミュージシャンやそのファンまたは、一般的なジャズ方面の人だけではなく、音楽(ロックはもちろん)以外の様々な表現者の中にも熱狂的な支持者がいるということである。
 
詩人・舞踏家・画家・作家‥等々。
自分の古い知り合いに、今は地元(高知)に在住している中山直一(あえて実名を出しますが)という舞踏家がいるが、去年久し振りに地元で会ったおりに、共通の友人が経営する店でかけた曲の最初の2~3秒くらいを聴いただけで「うわっ!アイラーじゃん!」という条件反射?的な反応をみせた。自分はその時点ではまったく気が付かなかったが、要するに本人はそれだけ好きなのである。
 
自分はもちろん(存在を)知ってはいたが、殆ど聴いたことはなかった。
それが、自分の最近の音楽展開の流れの中で「聴いとかなアカン!」という結論が自分の中で下されたに至り、先日のスタジオの帰りに買って聴いてみた。
(CDで買ってしまったが本当はアナログのほうがよかった‥×△)
 
「LOVE CRY」というそのアルバムを、買ってから今日まで毎日聴いてしまっている。
 

LOVE CRY – Albert Ayler

録音されたのが、アイラー自身が師と仰ぐコルトレーンが逝ったその年(1967)とその翌年にかけて。ドラムはミルフォード・グレイブス。弟のドナルド・アイラーがペットで参加している。
 
特に最後の2曲は「師の死から吹っ切れた」とライナーに書かれていたが、それがうかがえるドナルドのペットとアイラーのテナーのユニゾンが凄まじかった。
 
なにより、「感じるもの」「感じさせるもの」がこのレベルまでくると「ロック」や「ジャズ‥etc」というカテゴリーは、もちろん「無意味だ!」、、とは言わないが、そんな垣根は簡単に越えて、感じる者には「音が言語として」強烈に伝わってくるのかもしれない。
 
そして、この3年後の1970年11月25日にアイラーはニューヨークのイースト・リヴァーで変死体として発見される。34歳の若さであった。。
 
遺作となった「LAST RECORDING(Vol.2)」も聴いてみたい。
 
~石原謙 ブログ 「景色を聴く、瀬音を見る」より転載


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