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悲しみを拗らせ中

不思議軍隊長のどるたんです。

David Bowieの死を知ってから3回目の朝を迎えました。
正直な所、まだ全くと言っていいほどその事実を受け止めきれていません。

色々な人が発言しているような「スターマンが星に還った」という考え方も、なんだか素直に受け入れる事が出来ません。
「RIP」的な言葉も、今のところオレの口からは出てきそうにありません。

なぜならその事実を受け止めきれていないから。

思えば、「いつかこの日が来る」という事をオレは何度も頭の中でシミュレーションしてきました。

John Lennonが逝ってしまった時には、あまりにもショックが大きくて(たぶんこの人生で経験した、もっとも大きな悲しみと怒りはその時だったと思うのですが)随分と時間が経って、ある程度心が落ち着いてきた時に
「もしもDavid Bowieが逝ってしまったら、オレはどうなってしまうのだろう・・・」
と考えていました。

近年で言えば、Kevin Ayersが逝ってしまった時、Lou Reedが逝ってしまった時。
大きな悲しみが押し寄せて来る瞬間がありました。
そして、しっかりと彼らの音楽を聴き、歌い、ある意味ちゃんと死を受け止め、受け入れ、追悼モードに入る事が出来ました。
その時にも、少し時間が経ってから
「もしもDavid Bowieが逝ってしまったら、オレはどうなってしまうのだろう・・・」
と考えていたのです。

そして、ついにその時はやってきてしまったのですが・・・
さて、オレはどうしているかというと、ふつうです。

少なくとも表面的には、ふつうです。

と書いていたら、今、心の内側(肉体的にいえば心臓の辺り)がゾワゾワゾワとしてしまいましたが。

まあ、表面的には至ってふつうなのです。

だからしっかり追悼モードに入って、痛飲したりBowieの曲を聴きまくったり泣きあかしてしまったりした人の書き込みを見ると、ちょっと羨ましいような気持ちになってしまう事もあります。

この日をシミュレーションしていた時のオレは、「どれだけ大きな悲しみが襲ってくるのだろう」と恐れていたのですが、全くちゃんと悲しむ事が出来ません。
やってきたものがあまりにも大きすぎて逆に気がつかないのかも知れません。
受け止めきれないから表面的には気がつかないふりをしているだけなのかも知れません。

悲しみを拗らせているのでしょう。

なので、その前後のオレの行動を書いてみようかと思います。

David Bowieの死を知る前夜、発売されたばかりのBowieの新譜『★』をYouTubeで全曲聴き、「Lazarus」のPVを見ました。
YouTubeで、というあたりがファンとしては大失格なのですが、正直今のオレは、10円の金にも困る事があるぐらいの貧乏な生活をしていますので、お許し下さい。

その時、感じた事をTwitterでつぶやいております。

『david bowieの★ まぎれもなくオレの大好きなdavid bowieなんだけど、心の深い部分をえぐられるような痛みを感じてしまう。ちょっと聴くのがつらい。オレの受け取り方がいけないんだろうけど・・・時間をかけてじっくりつきあっていきたいと思います。』

そう、大好きな世界でした。
曲も、声も、全てが大好きなDavid Bowieでした。
特に伸びやかで艶のある声には、この歳にして!という驚きも感じました。

ただ、
この人は今でも(狂気の世界的な)ダークサイドに囚われているのだな。
穏やかな生活を手に入れたであろうと感じていたわけだけど、心の奥深い所は変わらないのだな。
なんだか悲しいな(嬉しくもあるけど)・・・一生こうなんだろうな。
でも、それが、オレの大好きなDavid Bowieなんだよな。

みたいなあれこれを勝手に考えてしまって、つらい気持ちになっていたのです。
それは、歌詞もまだよくわからずに、ビデオの印象、曲の印象だけから受け取った、勝手な勘違いであったと今では分かります。
翌日、その日はやってきました。

高井つよしのLIVEを見るためにAPIA40に向かったオレは、早めに現地に到着、近くの駐車場に車をぶち込み、iPhoneを手にすると、ニュースサイトで「デビッド・ボウイ氏死去」的な見出しを目にします。

一瞬思考停止。

とりあえずFacebookに「えっ!!?」とだけ書き込む。

ふだん、こういう、誰の事を言っているのか、何の事を言っているのか分からない、独り言的な書き込みって、目にするの好きじゃなくて、だから自分では絶対やらないようにしていたのですが、思考停止状態だったので仕方ありません。

そして、この件に関しては、これ以上の情報を、誰かの「RIP」的な書き込みで知りたくない、と即時判断し、Facebookを閉じ、信頼できる方(隠す必要もありませんね、belne先生です)のTwitterへと移動。
そこで、冷静に正確に書き込まれている情報により、しっかりとその時点で発表されている情報を知り、事実である事を確認しました。

車のシートを倒し、しばらくボーっとしていると、同じ頃訃報を知ったであろう、「オレのミック・ロンソン」ことリョウちゃんからLINE。
「どうしようデヴィッド・ボウイが死んじゃった」的な。

まだ全然(というか今も)悲しみにも襲われてなく、追悼モードにも入ってなかったオレたちは、ふつうにやりとりして、「20日にLa.mamaでボウイの曲やろうかな」「それはいい、オレも出たい」と、急遽20日(水)にLa.mamaで2人でボウイの曲をやることなどを、その場の流れで決定。

一応ちゃんと告知しておくと

1月20日(水)
渋谷La.mama

Natural Beat Depot vol.8
VOLOMUSIKS / 大野英樹 / どるたん / and more!!

OPEN/START 18:30/19:00
ADV/DOOR ¥2400+D/¥2900+D

今年1発目のLIVE
ひとりで弾き語りをするつもりだったんだけど、リョウちゃんと一緒に出ます。

まあ、そんな事も決まりつつ、まだ時間もあるので、ボーっとしつづけました。

今夜は人のLIVEを観る余裕ないかも・・・なんて考えも浮かびつつ、目を閉じていると、Bowieの歌が次々と頭の中に流れてきました。

少しすると、10代の頃、その歌たちを聴いていた時の、風景、匂い、そして気持ち等が一挙に、くっきりと、バンッという感じで心の中に浮かんだ瞬間がありました。
その時、少しだけ泣きました。

そんな風に軽くひと泣き出来たのが良かったのか、ちょっと気持ちを持ち直し
「大丈夫、この夜に高井つよしのLIVEを観られるなんてラッキーじゃん。」
ぐらいの気持ちで車を降り、APIA40に向かいました。
開演。
この日は4組が出演。

全く何ひとつ心に届かない歌を聴き。
他人の悲しみに勝手に脚色し、悲しいだろ?悲しいだろ?と押し売りするようなおぞましい歌を聴き。
そんな歌達を、不思議と平穏な気持ちで聴き流し。

その後、浅井永久の真摯な表現、言葉、演奏、そして歌をしっかりと受け止め、心に刻み。

ラストは高井つよしのステージ。
彼とBowieの話をした事はほとんど無いけれど、彼の歌の中にもDavid Bowieが生きている事は、知っている。
何も語らずとも、この日、彼がどんな気持ちで演奏していたのかも、伝わってきた。
寡黙であるが故により強く伝わってきた。
そして何度か涙を流した。

この日、高井つよしのLIVEを観る事が出来て良かった。
そういう夜だったのだ。
終演後少し打ち上げに参加して、その後は、寄り道して、信頼出来るボウイ仲間に会いました。
2人とも、全く受け止めきれていないので、至ってふつうにお互いの困った性癖の事など語り合い、時に爆笑したりしながら数時間を過ごし、解散。

まあ2人とも悲しみを拗らせている最中なので、この後どうなってしまうのか不安ではありますが、図らずも楽しい時間を過ごしてしまいました。
果たしてこれで良いのだろうか?(笑)

その時を境に、何故か、あれほど心に痛かったBowieの新譜『★』を平穏な気持ちで聴くことが出来るようになりました。
ふつうは逆だろう!?とも思うのですが。

次の朝、SNSのタイムラインはDavid Bowieで溢れていました。
自分がどれだけDavid Bowieを愛していたか、近しい存在だったか、今どんなに悲しい気持ちでいるか、David Bowieがどれだけ偉大な存在だったか、本当に色々な書き込みがありました。

しかし、まだこの時点のオレには、何か書けるような心の整理は出来ていませんでした。(今も心の整理は出来てないけど)

そんな中いくつかの書き込みが心に触れ、涙が出ました。具体的に言っちゃうと、belne先生とマドンナ。

そうやって何かが心に触れるたびにちょっとずつ泣いたりしているのですが、ちゃんと悲しむ事は出来ずにおります。

まだこの世界にBowieがいなくなってしまったという事をしっかりと受け止めきれていないオレなので、やっぱりまだまだ「RIP」なんて言葉は出てこないのですが、ひとつだけ心から言える言葉があります。

「ありがとう」

(つづく)


PANTAX’S WORLD

不思議軍隊長どるたんです。
昨夜は『第4回 渋谷幻野祭』の報告第1弾として感謝の言葉を書きました。

今日は違った角度から感謝の思いを書き記していきたいと思います。

で、ちょっと昔話をしますので、文調変えますね。敬称略で。

 


中学1年の時、近所の友達の家には、当時うちには無かったステレオがあり、LPレコードがたくさんあった。
そのレコードは友達の兄貴の物で、ほとんど全てが日本のフォークソングだった。
高田渡、古井戸、加川良などなど
当時は誰が歌っているかなんてことは気にせずに、面白そうだと思うレコードを方っ端から聴かせてもらった。
ガキですから。

で、ガキでもおぼえやすい歌詞や曲調、ちょっとふざけた感じの歌など、おぼえては、学校帰りに畑の中の道を自転車こぎながら歌っていたのだ。

「自転車に乗って、ベルを鳴らし~♪」
「大学ノートの裏表紙にさなえちゃんを描いたの♪」
「紙芝居屋のあの親父♪」
「でっかい鼻の穴おっぴろげて馬が走ってく♪」

なんて調子で。

そんなある日、友達がレコード棚から取り出した1枚が『頭脳警察3』
「これすげえぞ!」と。

針を落とすと激しいリズム、ギター、そして何より叩きつけられる言葉。
とにかくぶっ飛んだ。

なにしろTVから流れる歌謡曲や洋楽カヴァーのヒットソング、TVマンガの主題歌やCMソング、そして上記のフォークソング程度しか聴いた事の無かったガキなのだ。

ステレオから流れてきた「ふざけるんじゃねえよ!」にどれだけの衝撃を受けたことか。
こんな歌詞聴いた事ねえ!!
「バカに愛想をつかすより ぶん殴るほうが好きさ」
とか、とにかくすげえ!!

音だって、あんな爆発的な音は聴いた事がなかった。
ストーンズの「サティスファクション」も、ビートルズの「アイ・フィール・ファイン」も未だ聴いた事の無いガキだったのだ。
いや、聴いた事があったとしても、充分衝撃的だっただろう。

これ、オレにとって、はじめてのロックの衝撃!

友達が「この曲もすげぇよ!」と聴かせてくれたのは、『前衛劇団モータープール』
何が何やらよくわからなかったのだが、とにかくすげぇ!すげぇ!すげぇ!

それから自転車を漕ぎながら歌う歌はこんな具合になってしまった。
「ブッシャーブッシャーブッシャー」
「極楽はトワイニング、地獄はモータープール」
「ぜ・ん・え・え・げー・きー・だん・モーーーターーープーーール」

のどかな田舎の畑道を、学生服を着た中学生のガキが、凶悪な顔つきで。

そんな中学時代を過ごし、高校生になったある日、発売されたのが『PANTAX’S WORLD』
頭脳警察のパンタが出した1st.ソロアルバムだ。

中学3年の時、はじめてギターを手に入れ、詩なんかも書くようになっていた、高校生のオレだった。
LPレコードは、昼ごはん代を切り詰めて1ヶ月に1枚ぐらいは買える男に成長していた。

当時買っていたMUSIC LIFE誌にドカンと広告が出て、速攻購入を決断した『PANTAX’S WORLD』

頭脳警察で大きな衝撃を受けていたので、オレの心には多少の耐性も出来ていたのだが、これにもまた大きな衝撃を受けたのだった。

でね、ガキだから、感化されますよ。
そんなオレの、当時のノートがこれ。

PANTAX'S WORLD NOTE BOOK

MUSIC LIFEの広告のモノクロ写真を貼り付けてサインペンで塗ったの。
まあ、中2病全開ですわ。

中は、PANTAX’S WORLDに入っている曲を聞き取った歌詞が全曲分書いてある。

その後発売された2ndアルバム『走れ熱いなら』にも歌詞が入ってなかったので、そっちも全曲歌詞聞き取って書いてある。

当時パンタ、歌詞カード入れてくれなかったんだよね。
「輸入盤のロックとか歌詞入ってねえじゃん!」
「日本語なんだから、聴けば分かるだろ!」
って理屈だと思うんだけど。
けっこう分かりません(笑)

で、必死に聞き取った。

特にあの大名曲『マーラーズ・パーラー』の歌詞を聞き取るのは本当に大変でね。
結局何ヶ所かどうしても分からない所があって、後のライヴアルバムに付けられた歌詞カードで答え合わせしたら95点ぐらいだったかな・・・

間違え探しされるとはずかしいから小さいサイズの画像で、当時聞き取りした『マーラーズ・パーラー』の歌詞。

マーラーズ・パーラー歌詞

まあ、そんな日々があって。

 

自分でも曲作るようになって。

50歳過ぎて、不思議軍結成して。

こんな曲も演奏しちゃって。

 

パンタがオレの企画したイベントに出てくれて。
『ふざけるんじゃねえよ』
歌ってくれて。

 

ああ、なんだかひとつ報われたなぁ
というお話し。

 

 

(あ、渋谷幻野祭でPANTAに「マーラーズ・パーラー聴きたい!」と叫んだのはオレです)


「日本の城」完全制覇!

不思議軍隊長のどるたんです。

本日、某最寄書店にてデアゴスティーニ 週刊『日本の城』第121号を入手。
これにて全冊制覇いたしました!

週刊日本の城

いやぁ、長かったでござる。
1号が出たのが、2013年1月なので約2年半。

当初は100号までの刊行予定だったものが、好評につき120号までとなり、先週120号を入手した時点で完全制覇!
と思いきや・・・
次号の予告が出ていやがりまして「んっ!?」と一瞬吃驚仰天いたしましたが、121号は総索引という事で、先ほどその121号をめでたく入手したという次第。

しかし、よく週刊でこれだけのものを出し続けたものでございます。
感謝です。

これをね、暇を見て、専用バインダーではなく、自己流に簡易紐綴じ形式で整理しようかなと思っています。

そしていつの日か、紐綴じ「日本の城」全冊と、ギター1本を携えて、日本中、城巡りしながら弾き語り行脚をするのが、当面の小さな夢でございます。

いつの日か、あなたの街でお会いいたしましょう!

「日本の城」関連


NILSSON / SKIDOO

Skidoo – Original Sound Track
Music and Lyrics by NILSSON
Nilsson - Skidoo
スキドゥ(紙ジャケット仕様)

ハリー・ニルソンが手がけたコメディ映画のサウンドトラック盤です。

残念ながら映画は観た事が無いのですが、1968年アメリカのコミック映画という事です。
サウンドトラック盤なので、オーケストラ演奏のみの曲やインド音楽的エッセンスのインスト曲もあり、歌はあまり入っていないのですが、ニルソンならではの、ユーモラスでちょっぴり哀愁漂う世界観はしっかり感じ取る事が出来ます。

そして何と言っても「I Will Take You There」
この曲は、ニルソンのヴォーカルをしっかりと味わえる名曲です。

アルバムには「I Will Take You There(Alternate Mix)」も収録されているので、2テイク楽しむ事が出来ます。

ニルソンの歌をしっかりたっぷり味わいたいという方には不向きなアルバムですが、ニルソンの世界をもっと深く知りたいという方には絶対にお勧めのアルバム!

ジャケットも個人的には大好きです。

 


(YouTubeに映画のトレーラーがありましたので、貼り付けておきます)


Just Like A Boy

不思議軍隊長のどるたんです。

今日、11月15日は、遠藤ミチロウさんの誕生日。
今日で64歳!
という事で、先日11月9日に、阿佐ヶ谷Yellow Visionで演奏したミチロウさんのCoverを1曲、YouTubeにアップいたしました。

尺やら歌い回しやら勝手にオレ風に歌っておりますが、ミチロウさんへのリスペクト、この歌への愛、そんな気持ちをしっかりと込めて歌ったつもりです。

この歌を歌うのは、今年の5月にミチロウさんのピンチヒッターとして、APIA40に出演した時以来。
あの日は、他の出演者も申し合わせたようにミチロウさんの曲を歌いました。

昨年『第1回 渋谷幻野祭』に出演したくれた時には、最高のパフォーマンスを見せてくれたミチロウさん。
本当に感謝しています。

その後、心臓を患らわれ満足な活動が出来ない状況かと思います。
実は、オレも2008年に心筋梗塞をやって以来、生活も活動形態も変わってきましたので、身体がいうことをきいてくれないもどかしさのようなものは、オレなりに分かります。

完全復活を望むというよりも、身体に無理の無い形での末永い活動を望んでいます。
と、オレがそんな事望まなくても、ミチロウさんは既にツイッター上での「今日の俳歌」など、今だから出来る活動をしっかり継続されてますよね。

ミチロウさん誕生日おめでとうございます!
これからの活動も、心から楽しみにしております。

RO KU DE NA SHI 遠藤ミチロウ生誕祭 「Roll Over 60th」 ~還暦なんかブッとばせ!~ [DVD]をAmazonで見る


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